おしゃれなダンボール家具が次々登場!用途やメリットについて解説

おしゃれなダンボール家具が次々登場!用途やメリットについて解説

加工やリサイクルがしやすいダンボール素材は、輸送用の箱以外にもさまざまなシーンで活用されています。

環境保護の観点からも注目を集めており、企業におけるエコ活動の一環としても最適です。

ダンボール素材を使用したオフィス家具などの備品を積極的に取り入れれば、イメージアップにつながります。

ここではオフィスや現場に導入したり新商品として検討できる、おしゃれなダンボール家具の魅力を紹介します。

ダンボールの用途は梱包だけじゃない

現在のダンボールは、素材の進歩によって耐久性や加工性が向上しています。今や梱包資材の枠を超えて、用途が広がりつつあります。

従来はプラスチックや木材を使用していた分野でも、ダンボールを利用できるケースが少なくありません。うまく利用すれば、コスト削減も期待できます。

梱包資材として以外の用途でダンボールを活用できる方法として、たとえば次の3つがあげられます。

家具

オフィスや家庭で利用できるのが、強化ダンボール製の家具です。

日常使いする家具はデザイン性や利便性のみならず、長く使えるようにある程度の頑丈さが求められます。

強化ダンボールの登場により強度が十分に確保された結果、家具のように大きくて丈夫な構造物の建築・製造も可能となりました。

強化ダンボールとは、荷物の梱包などで使用される通常タイプのダンボールよりも、強度を高めたダンボールのことです。

通常タイプのダンボールが古紙を再利用して製造されているのに対して、強化ダンボールは線維が長いパルプ原紙を原料としています。

強化ダンボールの丈夫さを活用すると、本棚など重量物の収納にも耐えられます。

遊具

強化ダンボールを使用すると遊具も作成できます。

軽くて扱いやすい遊具が完成し、なおかつ丈夫・安全なので、長く遊べるメリットもあります。

たとえば9mmの厚みで1m×1mの合板と比較すると、合板は約7kg・強化ダンボールは約1.6kgと、わずか4分の1程度の重さです。

接着剤には紙とコンスターチ由来の安全な糊を使用しており、鉛や水銀など有害物質の心配もなく、安全性を重視する遊具に最適な資材です。

加工しやすい強化ダンボール製の遊具は、「すべる」「のぼる」「考える」「協力する」「転がす」「バランスをとる」「傾ける」など、さまざまな子どもの動作を促し知育と運動能力の伸びをサポートします。

販促什器や展示台

強化ダンボールは初期費用を抑えたい店舗やイベントの販促什器・展示台としてもおすすめです。

ダンボール素材は印刷や切削などの加工もしやすいため、インパクトのあるデザインで売り場を盛り上げられます。

弊社は「重い商品を陳列したい」「パートさんが組み立てやすい仕様が良い」など、お客様のご要望に沿った販促什器や展示台の製造が可能です。

木材やアクリルと組み合わせた、よりデザイン性の高いアイテムの製造にも対応しております。

強化ダンボールは軽量かつ安全なことに加えて、コスト面に優れている点も大きな魅力です。

たとえば箱1個を製造する場合、木箱と比べると約15〜20%のコストダウンが期待できます。

そのため手軽に設営・撤収できるとして、すでに業務用の店舗設備・イベント設備の需要が高まりつつあります。

また、強化ダンボールはパレットにも使用されるほどの丈夫さをもっています。

液体入りボトルなど重い商品を陳列することの多い販促什器としても安心してご利用いただけるレベルです。

ダンボール家具のメリット

ダンボール家具を選ぶメリットは、複数あげられます。前述した用途の例で軽く触れた特徴について、より詳しく解説します。

デザイン性が高い

ダンボール家具は、主に強化ダンボールが使用されています。強度と軽量を両立でき、自由なデザインが可能となりました。

ダンボール家具は接着剤で貼り合わせたり切り出し加工でデザインを加えられたりと、木材よりも成型や加工が容易です。

強度を維持しつつ思い切ったデザインを取り入れることもでき、オリジナリティの高い家具を製作できます。

軽くて丈夫

ダンボール製ゆえに、軽量かつ丈夫なところも魅力的です。高齢者や子どもなど力の弱い方でも移動させやすいため、子ども部屋などさまざまな場所に設置できます。

軽量な点は、万が一の災害時も安心です。

地震などで人の上に転倒したとしても、ダンボール家具なら軽量のため事故や怪我のリスクが軽減されます。中空構造で素材自体の緩衝性能も高く、衝撃を吸収します。

お財布や環境にやさしい

ダンボール家具は、コスト面を重視する方にもおすすめです。

素材そのものが木材よりも約15〜20%コストダウンできるのみならず、完成品の運搬や保管にかかる費用も軽減できます。

ただし、デザイン性が高くこだわりの加工が施されたものは、高価になる場合もあるので注意しましょう。

低コストで導入したい方にとっても、オリジナリティを追求して高級感を出したい方にとっても、ダンボール家具は可能性にあふれたアイテムです。

組み立てや折り畳みできる点も、お財布や環境にやさしい理由です。使用するときは組み立ててサッと設置でき、不要なときは手軽に収納できて省スペースで保管できます。

パルプ原紙と自然や紙由来の糊を使用した、安全性の高さも注目を集めています。

おしゃれなダンボール家具の例

ダンボール家具は、加工性や素材の特性、コスパを活かしておしゃれなデザインを楽しむこともできます。

ひとつのスタイルとして取り入れたい方へ、参考として実際にダンボール家具の特徴を活かした実例を3つ紹介します。

加工性の高さを生かした自由な造形

 

用途従業員が使う企業の事務所の机
使用する場所企業事務所
ダンボール家具にした理由・手軽に置ける
・廃棄が簡単にできる
・環境配慮のPRができる

オフィス用家具として、強化ダンボールを使用した事務机を製作しました。

既製品の事務机では作業スペースが若干狭かったため、天板を大きめに製作しました。
毎日使用する机の使い勝手が悪ければ、日々小さなストレスを溜めかねません。

ただし、安易にサイズのみを大きくすると天板の強度が落ちるため、耐えられるような作りで製作し、使い勝手の良さと丈夫さを両立させました。

強化ダンボールは一般的な古紙と同じくリサイクルに出せる点も、「一時的に使用したいから、廃棄が手軽で助かる」と喜ばれています。

リサイクルが容易な素材を活用することで、環境配慮のPRとしても役立てていただけました。

強度が必要なものでも軽くてモダンなデザイン

用途商業施設での待ち合わせや休憩用
使用する場所商業施設
ダンボール家具にした理由環境への配慮のPR

商業施設など幅広い層が集まる場の家具には、使い勝手の良さと強度に加えて、施設のイメージに合ったおしゃれなデザインも求められます。

デザイン性と強度を両立させるには、加工しやすい強化ダンボールが最適です。

商業施設さまのご依頼で、待ち合わせや休憩用のテーブルセットを強化ダンボールにて製作しました。

複数のパーツに分けて製作することで強度を維持しつつ、組み合わせて設置することで巨大なサイズとデザイン性の高さを実現しています。

環境PRも兼ねて、強化ダンボールのナミナミを活かし積層させて貼っていく設計ですが、ただ貼り合わせていくだけでは重量が重くなり扱いづらくなります。

軽量化させるために中に空洞部分を設けたことで、よりスタイリッシュな仕上がりにもなりました。

こだわりの建材を傷つけにくい家具

用途塾の机として
使用する場所学習塾
ダンボール家具にした理由床の素材(柔らかい木)の凹みや傷の軽減

強化ダンボールを使用した家具は、塾の机としてもおすすめです。

金属や硬い木材を素材とした家具に比べると、強化ダンボール製は床へのダメージを軽減しやすいメリットがあります。

こだわりの材を使用した床を少しでも傷つけないように、机とセットで椅子も強化ダンボールで製作しました。

生徒さんが快適に使用できるように、強化ダンボール製の机には棚をつけ、揺れにくい足の構造を採用しています。

三角形の足は揺れにくさに加えておしゃれなデザインに仕上がっており、ナチュラルな床と程よくマッチしています。

まとめ

強化ダンボールを使用した家具や什器などは、素材としての優位性から、今後もますます普及が進むと予測されます。処分時は、分解して古紙としてリサイクルできるメリットもあります。

社名やロゴの印刷、塗装によるカラーバリエーションの展開など、オリジナルデザインにも対応可能です。「組み立てやすくしたい」「切り出し加工したい」など、新商品開発もお気軽にご相談ください。