ダンボールのディスプレイは進化している!メリットや利用法を解説

さまざまな要因でコスト増に面している現代は、支出を抑えつつ集客効果を最大化する工夫が求められています。

そんな時代にぴったりなダンボールディスプレイは、製作から運搬・撤去・処分までコストパフォーマンスに優れた製品です。

従来のダンボールを使用した店頭ディスプレイといえば、運搬用の箱をそのまま陳列するなど、簡易的なものが主流でした。

シンプルな外見が「お得感」や「ボリューム」を演出していましたが、近年はよりデザイン性のあるダンボールディスプレイが注目され始めています。

それは「強化ダンボール」の登場によって実用の幅が広がり、なおかつ加工しやすいためアイデアを具現化しやすいからです。

コスト面でもデザイン性でも優れているダンボールディスプレイをお考えの場合は、いちど弊社へご相談くださいませ。

この記事では、ダンボールディスプレイの目まぐるしい進化について具体的な利用法やメリットとともに解説します。

ダンボールディスプレイが今後の主流に

製造技術の進化によって、ダンボールは店頭ディスプレイの主役となりつつあります。

耐久性とデザイン性の向上により、運搬用のダンボールを陳列棚として使用するのみならず、什器やイベント用POPとして活用されるようになりました。

まずは、幅広い用途が見出せるダンボールディスプレイの魅力を紹介します。

ダンボールディスプレイとは?

ダンボールディスプレイとは、ダンボール素材を使用したディスプレイ方法のことです。

たとえばスーパーやコンビニで使用されている販促用のPOPや、キャンペーン用景品を設置する小型の棚などが、ダンボールディスプレイにあたります。

これまでも、ダンボールが小ぶりな什器として活用されることはありました。

強度・彩色・印刷に関する技術が進み、近年は従来よりもサイズが大きなものやデザインの凝ったディスプレイとしての利用が増えています。

製作コストも下がっており、イベント用や個人店用など発注数・予算が限られている場合も気軽にダンボールディスプレイを利用できるようになりました。

ダンボールディスプレイの種類や用途

加工技術の進化によって、ダンボールディスプレイの種類や用途は多様化しています。

たとえば下記のディスプレイ用アイテムが、ダンボール素材で製作可能です。

・ポスター
・パネル
・等身大パネル
・顔出しパネル
・立て看板 
・袖看板
・壁面装飾
・壁面看板

上記のディスプレイにダンボール素材を使用すると、組み立て方次第で独立させられます。

たとえば両端を折り返せるように加工すると、スタンドを用意せずとも屏風のように単独で設置できます。

ダンボール素材の長所を活かしやすいのが、等身大パネル・顔出しパネル・壁面看板のような大型ディスプレイです。

これらの大型ディスプレイをアクリルパネルで製作する方法もありますが、処分の手間や重量による運搬の難易度を考慮すると、経済的とはいえません。

一方、軽量かつ処分が容易なダンボール素材なら、大型ディスプレイも手軽に運搬でき、設置にかかるコストを軽減できます。

通常の販促用としてはもちろん、大型のアイテムを観光地やイベントのアイキャッチとして設置するなど、ダンボールディスプレイにはさまざまな用途があげられます。

こんなものもダンボールディスプレイで

近年は強度を維持しつつ、複雑な形状のダンボールディスプレイも実現できるようになりました。

たとえば、オブジェや店内家具、遊具などです。

実際に弊社が製作したダンボールディスプレイの事例を4つ紹介します。

オブジェやシンボル

商業施設やイベント会場の待ち合わせ場所として、オブジェやシンボルは非常に役立ちます。

こちらは台座もオブジェもダンボールで製作しているため、軽量で運搬コストも抑えられます。

安価かつ処分が容易なため、季節ごとに新しいデザインに変更しやすい点もメリットです。

ダンボールクラフト

ダンボールで製作した電車は、パーツごとに製作して組み立てることで、遠くからでも注目されやすい大きさを実現しました。

背景の扉と比較すると分かるように、お子様にとって十分に迫力のある大きさです。

印刷とカッティングによって、大人が見ても満足な電車に仕上がりました。

店内家具

シンプルでありつつも軽量かつ丈夫な椅子です。

表面に大理石風の模様を印刷して、店内の重厚な雰囲気にマッチさせています。

ダンボールを使用しても、デザイン次第で高級感を演出できるという好例です。

キッズコーナー用の遊具

ほかにも、お子様が乗って遊んでも問題ない、高耐久なダンボール製のすべり台や巨大オブジェ、迷路などが製作可能です。

手軽に運搬・設置できるので、土日のみのお子様向けイベントなど短期間設置を前提とした利用にも向いています。

ダンボールディスプレイのメリット

ダンボールディスプレイを利用するメリットは、デザインの自由度が高いことのみではありません。

ダンボールを使用すると、下記3つのメリットが期待できます。

丈夫で長期使用可能

「ダンボール=1回きりの使い捨てが当たり前」は過去のことです。

近年は耐久性が向上した「強化ダンボール」の登場により、丈夫で長持ちするタイプが多く、様々な業界で長期間利用されています。

イベント時の可搬性もよく、組立撤収が容易なため、コストを抑えたい方にも最適です。

通常のダンボールと同じ要領で処分・リサイクルできるため、廃棄時に高いコストをかける必要もありません。

繰り返し長く使用でき、処分時も特別な手続きや費用がかからない。
そのためトータルでのコストパフォーマンスが高くなります。

軽量かつデザインもすぐれる

紙が原料のダンボールは、木材や金属を使用した什器・家具よりも軽量なのが魅力です。

強度の高い強化ダンボールと比較しても、9mmの厚みで1m×1mサイズの板の重さは、下記のとおりです。

素材1m×1mの重さ
強化ダンボール約1.6kg
合板約7kg

女性や腕力に自信のない方でも、手軽に扱える重さです。

組み立てたり分割したりできる構造にすれば、大型のダンボールディスプレイも店舗で管理しやすくなります。

カット加工で幅広い形状に対応でき、UVインクジェット印刷や着色でデザイン性の高い什器・装飾も可能です。

木材やアクリルと組み合わせれば、表現力の幅がさらに広がります。

梱包材を兼ねることも可能

素材がダンボールのため、梱包材や外箱として併用することもできます。

運搬時は商品の梱包材や外箱として使用し、店頭やイベント会場に搬入後は組み立てたりカットしたりして、そのままディスプレイとして活用する方法です。

余分なゴミが出ないうえ、梱包材と什器を別に用意する必要がないため、手軽に利用できると喜ばれています。

現場のコストや工数が削減できれば、ディスプレイされる確率を向上させられます。

ダンボールディスプレイの活用方法

実際にダンボールディスプレイを活用している例や、発注のイメージを伝える。
社会的な環境への関心が高まっていることも影響して、ダンボールディスプレイを活用している企業や団体は増えつつあります。

ダンボールディスプレイを効果的に活用する方法を、事例とともに紹介します。

ダンボールディスプレイの活用例

ダンボールディスプレイを店内やイベント会場で活用している例として、「ショーケース」と「看板」の2パターンを紹介します。

照明や透明カバーも備えたショーケース

こちらは陳列棚として製作した、店内家具です。

特徴はダンボール本来の色と質感でナチュラルな印象を残しつつ、アクリルパネルとライトを組み合わせたことにより、商品を魅力的に陳列できるように仕上げたことです。

商品の「顔」がお客様の目線の高さへ来る設計とライティング設備で、店内家具としての役割をしっかりとこなします。

横幅1,000mm級の福袋看板

福袋など季節限定アイテムを売り出すときは、売り場のインパクトも重要です。

横幅が約1mの看板は、混雑時もしっかりとした存在感でお客様を売り場へ誘導してくれます。

UVインクジェット印刷で、新春らしい鮮やかな色に仕上がっています。

楽しくカラフルなディスプレイも作成可能

カラフルでキャッチーなダンボールディスプレイは、売り場を華やかに演出してくれます。

集客効果の向上が期待できるうえ、待ち合わせ場所として親しまれます。

ショッピングモールの大型モニュメント

家具として利用できるディスプレイも人気ですが、上記のように装飾に特化したタイプも、店舗の盛り上げに欠かせない存在です。

ダンボールを使用することで、2階にまで届く巨大なディスプレイも短時間で組み立てられるため、前日の営業終了後に素早く設置できます。

SNSに写真を投稿してもらえれば、店舗の認知度向上にもつながります。

海をテーマにした作品展示ディスプレイ

デパートのお子様向けイベント用に製作した、大型の遊具セットです。

青で着色して、波型にカットしたパーテーションの壁面には、お子様の目線の高さとなるように絵本を陳列しています。

気になった本を中央のテーブルセットで試し読みしたり、パネルコーナーで船に乗った写真を撮影したりできる展示内容です。

ダンボールディスプレイを作る方法

ダンボールディスプレイは、オーダーメイドでの製作がおすすめです。

矢野紙器では、さまざまな用途に対応したダンボールディスプレイをオーダーメイドで1つから作成可能です。

ご要望のヒアリングから設計・提案・製造・納品まで弊社が一貫して行うため、途中で認識の齟齬が生じたり、トラブル時にたらい回しにされたりする心配もございません。

デザインは、お客様の持ち込みも可能です。

「こういうギミックがほしい」「誰でも組み立てやすい構造にしてほしい」など、ご要望や表現方法について、ぜひご相談ください。

詳細こちら⇒販促什器、展示台、POP作成

まとめ

さまざまな要因でコスト増に面している現代は、支出を抑えつつ集客効果を最大化する工夫が求められています。

ダンボールディスプレイは、製作から運搬・撤去・処分までコストパフォーマンスに優れた製品です。

強化ダンボールの登場によって実用の幅も広がりましたし、加工しやすいためアイデアを具現化しやすいです。

コスト面でもデザイン性でも優れているダンボールディスプレイを、ぜひご活用ください。